NHKあさイチで親の介護特集。
遠くの親を呼び寄せる時の問題点について……
いつかは私も老人となり、老後を送る……
NHKあさイチを休みの日に見ていると遠くに暮らす親の介護についての特集が放送されていた。
いつまでも元気でいると信じ切っていた親が、何年振りかに会うと認知症になっていたという体験談を見て、これは決して他人事ではないなと強く感じる一場面もあり、自分自身の家族の問題として朝から真剣に見てしまった。
番組の中で、親の老後の介護についてどう向き合っていくのか!?向き合う中で必要なポイントは何なのか!?また、問題解決に有効な方法など紹介されていました。
今回は、そんな遠くに暮らす親の先々の介護だけでなく、私もいつかは歩く道なので番組のヒントをまとめてみました。
もくじ
あさイチ特集、離れて暮らす親の介護・呼び寄せたらどうなる?概要
既に少子高齢化の波は日本を覆い、今では核家族化も一般的な生活スタイルとなっていますが、そんな現在社会において親の介護は他人事ではありません。
あさイチの離れて暮らす親の介護「親を自分の暮らす街へ呼び寄せたらどうなるか!?」に焦点を合わせていろんな問題点と対策について紹介しています。
今後、親の介護をどうするか!?といった問題意識を持つ方々が実際に親を呼び寄せた方を訪問し、その経験談を伺うという形式で番組は進み、最後には逆に呼び寄せられた親御さんの立場から本音を聞くという内容。
親を自分の暮らす街へ呼び寄せたら!?二つの事例について
まずは遠くで暮らす親を呼び寄せた方の体験談についての紹介です。お一人目は50代の女性の経験談。そして、お二人目は70代の男性の体験談です。
50代の女性は本当に呼び寄せて良かったのだろうか!?と今でも自信を持てない様子。
そして、70代の男性はよし寄せて良かったと言います。
そこには様々な言葉には表し難い感情が多くあるように感じました。介護は大変とよく聞きますが、それも親の人生と子どもの人生の限られた時間の中で起こる事。深く考えさせられます。
50代女性の呼び寄せ介護の実例と悩みについて
多くの子を持つ親がそうであるように、こちらの女性も子育てのために共働きで4年間実家に帰る事が無かったと言います。月に一度は母親と電話で話すこともあったと言いますが、自身の仕事の悩みを母親は聞き手に徹してくれたと語っています。
子育て世代の多くの人たちが日々の生活を送る事に一生懸命で、なかなか実家に帰省することも難しかったりと事情があると思います。実際、私も離れて暮らす親の事が心配でないとは言いませんが、毎日考えているかというとそうでも無くて……
4年ぶりに地元のお祭りに行く機会があり帰省すると母親は物忘れがひどく孫の事を姪っ子と間違えることもあり病院に連れていくとアルツハイマ病と診断されたと言います。
もっと早くに老後の事、介護の事を話しておけば良かったと……
私は、この方はすごくまじめな方で懸命に親の事も考えたのだと思います。そして、母親の事は最期まで自分が見ると急きょ半年間の介護休暇を取得して実家へ向かうのですが、実際に介護生活が始まるとなれない介護生活と自宅の用事での実家との往復など次第に心身ともに疲れていったとの事。
ある時、ご飯ができたので母親を呼びに母親の部屋へ行くと部屋中が煙に覆われている。こたつの中で母親のストッキングが燃えているのが原因。このまま母親を一人にしておくわけにはいかないと結局は自宅の近くの施設へ入所してもらう事を決意。
都会暮らしを拒み続けていた母親に、期間限定で自分の暮らす街で生活をするようにと何とか説得して施設へ入所させたという経緯。しかし、今でも母親の人生を自分が勝手に決めてしまって良かったのだろうか!?と自信が持てずに自問の日々が続いている様子でした。
ご本人の話を聞きながら、本当に自分の過程の事も親の介護の事も真正面から一生懸命に考え尽くしている方だなぁと思いながらテレビを見ていました。
70代男性の呼び寄せ介護の事例は成功だった!?
続いて紹介されたのは70代の男性の呼び寄せ介護の体験談。九州は長崎に住む両親を関東に呼び寄せての生活。
片親ではなかなか説得は難しかったかも知れないが両親一緒だったのが功を奏したような話をされていました。
これからの親の介護を考える人たちの中からいろんな質問がありましたが、特に気になったのが、全く知らない土地での生活となると知っている人もいないので地域との関係性が難しいのではないか!?という事でした。
地域との交流というとデイサービスやショートステイ等が考えられますが、父親の方は「幼稚園じゃあるめぇし」と言ってデイサービスを拒まれたと言います。
幸い母親の方はとっても社交的で週に4回もデイサービスに通っていらしたという事で、これは人の性格に左右される面が多分のあるなと感じます。
そして、先に父親が他界して母親はどうなるかというと特別養護老人ホームのような施設に入居することになったと言います。
今回の実例では同居という選択肢は無かったのでしょうか!?
簡単に同居と言っても、なかなかハードルが高いそうです。そりゃそうですよね、これまで近くに呼び寄せる前までは電話で話すことはあっても実際に会うのは多くて年に1回とかでしょう。
短期間であれば別ですが、ずっと一緒に同居するという事になるとお互いに変に気を使って大変なのは容易に想像できます。一方的な感覚で親を引き取り一緒に暮らせばいいじゃないかという意見もありそうですが、親の方もそれを良しとするかどうかは分かりません。
昔の人は自分の事は自分で!!人には頼りたくないといった考えがありますので、そう単純な話ではないようです。
わたしの両親も孫が出来てじいじ・ばあばと呼ばれるようになっても私からすると当たり前ですが父と母。今でも自分の事は二の次に私たちの生活の事を気に掛ける。ありがたい話ではあるが、少しくらい子どもに甘えて欲しいと思う事もある。
話が脱線しましたが、こちらの男性は良心を呼び寄せて良かったと考えていると言います。
親を呼び寄せるのにどうやって説得したのか!?
こちらの70代の男性は、親をだまし討ちのようなかたちで呼び寄せることはできないと前々から考えていたと言います。
ではどうやって両親を説得したのか!?というのがすごく気になりますよね。
特に奇策というのは無くて、何度も何度も話し合ったと言います。タイミングとしては親が将来について不安を抱えている時。親に明るく夢や希望を持ってもらう事を念頭に、「将来はこうなるよ」とビジョンを示して何度も何度も話したと言います。
いざとなった時はなかなか内容が重いので思うように話すことが出来るか分かりません。
私も次に帰省した時なんかに、いきなり親の事としてではなく一般的な世間話の中に今後の事をどう考えているのか質問形式で考えを聞いてみようかなと考えています。
子どもの下に呼び寄せられた親の本音とは!?
番組の最後の方では、離れて暮らしていた息子と同居する親御さんの体験談というか、呼び寄せ介護についての本音についてインタビュー形式で紹介されました。
男性は長く千葉県の松戸市で暮らし、地元では町内会の役員を務めるなど積極的に地域とのかかわりを持ち、お世話役まで買って出ていた方。
東京都内の息子さんのお宅に移る事を地元の友人に話すと、「知り合いもいないところへこの年でう移るとなるときっと孤独になる」といった趣旨の話で反対されたといいます。
しかし、最終的にはこの機会を逃すと息子と一緒に生活するチャンスはなくなると考え、息子さんのお宅に移る事を決意したということです。
息子さんの呼び寄せに応じたポイントは、親子の絆、言葉ではなくで親子の長年にわたる絆の強弱ではないかと話されていました。
こちらの男性は最初のうち息子さんのお宅に移るにあたりご近所へのあいさつはどうしたらいいかと不動産会社の担当者に相談したといいます。しかし、担当者の答えは「マンションに住む人たちはそのような関係性を好まない。」と意外なアドバイス。
これまで人との関わりを大事にしてきた男性にはショックだったらしいのですが、今では地域の交流会に積極的に参加して相談員を務めるまでに。
これは親御さんも新しい地域に自分から溶け込む努力のたまものだとすごく感心しました。息子さんのお宅に引っ越して9年、お隣の方の顔も見たことはないと言いますが、しっかりご自身の活躍の場を自らの足で見つけて溶け込んでいらっしゃるあたり、これから子どもの近くで住むかどうするかと悩んでいらっしゃる同世代の方には大いに参考になると思います。
今回のあさイチの特集、親の介護問題・呼び寄せたらどうなった!?はいつかは自分にもやってくる親の介護の問題をすごく前向きにとらえるきっかけを頂くとができた内容でした。
今後も、介護の問題について紹介したい内容を随時更新して参ります<(_ _)>