【体験談】引越し難民増加の予想。いつまで続く混雑状況!?原因と対策について……
引越しシーズンの到来、3月4月!!
毎年、引越しのシーズン業界の繁忙期というのは大体年度末の3月から4月にかけて、そして企業の人事異動の影響で秋口の10月ごろと相場は決まっていると以前見積もりをお願いした引越し業者さんに聞いたことがあります。
そんな引越し業界について、2018年に引越し難民という言葉が注目されました。NHKでも特集を組んだと記憶しています。
引越し難民とは、引越しの予定があって引越し業者を探すけどどこも予約一杯でお願いするところがなく、引越が出来なくて困るというもの。
今回は、私の体験談も加えて引越し難民はいつまで続くのか!?引越し難民の原因と対策について紹介します。
もくじ
引越し難民はいつまで続くの!?この時期は引越し料金の相場も高め!?
率直に、引越しの混雑期のピークである2月から3月、そして4月くらいまではどこの業者もてんやわんやの忙しさでなかなか希望日に引越しの予約をとる事はかなりハードルが高くなると予想されます。
例年秋口にも前述の通り企業の人事異動の影響で一時的に引越しをする人が増えることはあります。しかし、それは全体の引越し人口に比べて一部であり、結果的に引越し難民というような事態までは至らないということです。
しかし、春先の引越は人事異動だけでなく進学というキーワードが加わってきます。大学進学で地方から首都圏など都会に引っ越す人や子どもの進学で家族で引越しをする人などなど……
容易に予想のつく内容ではありますが、引越に慣れていない人はその状況になるまでなかなか自分の事として実感するのが難しいと思います。
私もそうでしたから……
しかし、私は部屋探しをするときに幸運にも不動産屋さんが親切丁寧に引越し先の部屋の事だけでなく、引越し業者の忙しい時期の話なども教えてくれたので、早めに対策をとる事が出来ました。
いつまで続くかという事についてはゴールデンウィーク前位まで続くのではないかと思います。
引越しは出来たけど引越しの費用が高くなってしまった!!なんてこともこの時期は起こると思います。引越しの料金の相場が高くなるというよりも、正確には割引を受けることが難しくて正規の料金での引越しになるというのが正しいのかも……
一部には引越し料金が2倍から3倍くらに高騰するという話もあります。実際にこの引越し繁忙期に引越しをしたことがないので、実話体験談としてのお話は出来ませんが、このような時期には質の悪い業者やいわゆる悪徳と呼ばれる業者も出てくると思いますので、そういった業者にはお願いしないように注意が必要ですね!!
引っ越し難民が発生する原因とは!?
そもそも、この引越し難民という言葉が使われ始めたのは2018年ころから。それまではこのような言葉を聞いたこともありませんでした。といいますか、私がこの言葉を初めて知ったのはそれこそ引越し業者さんとの見積もりの時が初めてだったのです。
しかし、調べてみると非常に興味深い事が次々と分かってくるものです。特に興味深いのは、引越し難民が発生する大きな理由の一つに人手不足があり、その人手不足がなぜ生じているのか!?という事。
ヤマト運輸の引越業停止による人手不足の影響が大きい!?
ことの発端はヤマトHDの子会社のヤマトホームコンビニエンスが法人向けの引越し料金を過大請求していたというのが2018年の夏に発覚したことでした。これを受けて2018年の8月からは個人向けの引越常務も新規受注を停止するとい事態に発展しています。
引越し業界でのヤマトホームコンビニエンスのシェアと言えば約1割と言われているので影響はかなり大きいのではないかと想像します。
ヤマトホームコンビニエンスが引越し事業を再開するめどは4月頃ではと言われていますが、2017年にもヤマトグループ内で宅配ドライバーへの残業代未払いも発覚していて、法人の顧客企業や一般消費者だけでなく、ドライバーはじめ働き手にも決して良いイメージは無いと思います。
顧客離れの問題と従業員の確保という2つの問題をどう解決するかというのが今後の課題ですね。このような事情から仮に4月に引越し事業を再開できたとしても事業停止前の状態でサービスを開始できるか高い壁があると思います。
さらに、引っ越し大手と言えばサカイ引越センターやアート引越センターと日本通運などがしのぎを削っていますが、どこもこの時期は手いっぱいでヤマト運輸の顧客を引き受けることは容易ではないのではないでしょうか!?
レオパレスのアパート施工不良による退去要請の影響も!!
一時期賃貸マンション・アパート業界で注目を集めたレオパレス21が耐火性能が不十分な物件に居住する入居者向けに転居を求めていることは連日のニュースで有名な話。
この対象者がなんと7700名余りにのぼり、期限は3月末を目指していると言います。この時期の引越と言えば転勤や就職、進学を控える学生さんだけでも大変な繁忙期なのに、レオパレスの住人もとなるとちょっと収集がつかないのでは!?と心配になります。
レオパレスの入所者の方々もまさかこんな急に降って沸いたような話が自分に降りかかってくるなんて想像もできなかったでしょう……
働き方改革による業務時間の短縮が人手不足に影響している!?
これは引越し業界に限ったことではありませんが、働き方改革の影響も大きく引越し難民の発生に影響しています。
この働き方改革のテーマは【正規・非正規社員の不合理な処遇の差の改善】【単線型で自分の働き方やライフステージにあった転職がし難い日本のキャリアパスの解決】そして【長時間労働の解決】という3つからなっています。
そして、今回の引越し難民の発生に影響を及ぼすのが最後に挙げている長時間労働問題。
この長時間労働問題の解決の背景には過労死の防止があります。引越し難民の発生も過労死の問題も大きな社会問題の一つであり、引越し難民の問題を解決すべく長時間労働を黙認するというのは許されない事でしょう。
実際に私が勤める会社でも残業時間を削減するいわゆる36協定(さぶろくきょうてい)に沿った組織運営がなされています。これは労働基準法36条に基づく労使協定の事を指しています。
今回は引越しの多い時期の引越し難民が発生する理由の一つとして挙げていますが、引越し業界だけでなく多くの会社でこの長時間労働の解決のために今さまざまな問題を抱えていますね。
根本的に勤務時間が制限されてもやるべき仕事が減る訳ではないので、その時間内に処理することが出来なかった仕事をそう処理するかという問題など……これも働き方に関するイノベーションが必要となります。
人手不足は実は上記事柄の事実が原因だけとは限らないのでは!?
わたしが引越し難民問題について調べるうちに一番興味深かったのが人手不足の原因についてでした。その人手不足の中にも上記3点は昨日今日発表されたことでもなく、特に真新しい話でもないのですが、もう一つ日本の流通業界の慢性的な問題があるのではないか!?という事です。
年々人口が減少し続ける日本で、労働力も減少傾向にある事は容易に想像できることです。そして、その減り続ける労働力を各業界が取り合っている構図が今の社会と仮定すると……
アマゾンや楽天の通販を私はよく利用するのですが、両社ともに目覚ましい発展を遂げ続けている巨大企業です。他にもメルカリやZOZOなどの企業やサービスもあります。このようなサービスは通年多くの利用者を抱えている訳で、こういったサービスが登場する前までは引越し業界も人を集めやすかったのに、新たなサービスの登場でこちらの方にも労働力が流れていくために人材確保が厳しくなってきたという事も影響しているのでは!?と思うのです。
これは推論に過ぎないのですが、決して影響がないとも言えないと思います。
まぁいくら原因を考えても引越し難民の解決には至らないので、次にどうすれば引越し難民を回避できるか対策について考えてみたいと思います。
引越し難民を回避する具体的な対策案とは!?
さてここからは計画通りに引越しを行うために具体的な解決策、対策案について紹介していきたいと思います。
進学を予定している学生向けの対策案とは!?
努力が実り進学を控えている学生や家族の皆さんも合格の喜びもつかの間、実家から離れた学校へ進学する場合には引越しの問題が控えています。
わたしが若い時に取った方法は現地調達。引越し業者に頼まない!!という事。必要最低限の日用品をバックに詰めて、必要な書籍などは宅急便を利用し電化製品や家具は現地調達!!これは意外と効果的だと思います。
電化製品や家具などは知り合いの卒業を控えた先輩などがいれば安価で、もしくはタダで譲ってもらえるかもしれません。身軽作戦は効果的です。
もう一つは、生協を活用する事。大学には大学の生協があり、そこでは勉学に必要なものに限らず日常の生活に関係のあるさまざまなサービスを割安で利用することが出来ます。引越しについてもサービスが無いか相談してみるというのも有効だと思います。
就職に伴う引越し対策とは!?
これもファミリーでの引越しではないでしょうから進学に伴う学生向けの対策で紹介しました身軽作戦を参考にして頂ければと思います。
どうせ引越し先でモノは増えるのですからできるだけ身軽に準備をする。これは基本ですね!!
転勤に伴うファミリー向けの引越し対策とは!?
これが一番難しいんですよね……単身赴任であれば上記の対策案が効果的だと思うのですが、家族での引越しとなるとそれだけ荷物も多くなりますし、一定のサービスの質を提供してくれる引越し業者にお願いしたいとだれでも思いますよね!?
出来るだけ引越し先に持ち込む道具や荷物を少なくするというのは基本ですが、やはり王道は少しでも早めに見積もりなどの準備を進めるという事ではないでしょうか!?
やはりファミリー向けの引越が一番込み合うとも考えられますし、小学生や中学生がいる場合は出来るだけ新学期に合わせて転校の手続きを取りたいとも多くの人が願うはずですし……
それか割り切って転勤を控えるお父さんだけ先に引越しをして、引越しの繁忙期を過ぎたころに他の家族が引越しをするという二段構え作戦。お子さんがいる場合は転校時期が新学期からずれますが、これは秋口に転勤をする人たちも同じような問題を抱えているため、一つの案としてはどうかな!?と……
準備不足で質の悪い業者や足元を見て法外な引越し費用を請求するような業者に引っかからないようにするためにも少しでも早め早めの準備を心がけていきたいものですね!!